虫歯の予防方法
虫歯のない健康な歯は、みんなの憧れ。近年は、とくに「虫歯ゼロ」を意識した生活を送っていなくても、テレビなどのメディアで虫歯のリスクを増やしやすい生活習慣を目にしたり、基本的な虫歯予防の知識を身につけたりといった機会が増え、一人ひとりがしっかりと虫歯を予防するためのケアや、虫歯の進行を防ぐためのケアに向き合う姿勢が生まれてきていますよね。
家庭でできる虫歯の予防方法として効果的なのは、食後の歯磨き。外出先などで歯磨きができない場合は、うがいや洗口液を使ってお口をすすぐだけでも効果が期待できます。また、お口のなかを長時間酸性にすることがないように、1日3回の食事の時間や間食の時間をルーティン化するのも、おすすめの虫歯予防のひとつ。唾液の分泌量が安定した生活習慣となり、自然と虫歯ができにくい口内環境となりますし、食事開始後はすぐに酸性へ傾いてしまうお口のなかを、通常時の中性に保つ時間を長くすることができます。
酸性のお口は、食事で摂った糖分が歯に残ることと相まって、虫歯の原因となる虫歯菌にとってもっとも好ましい環境となっています。できるだけメリハリをつけた食生活を意識するようにしましょう。毎日のケアでは、通常の歯ブラシによる丁寧なブラッシングに加えて、デンタルフロスを使った歯間ケア、毛束がひとつになっているタフトブラシを用いた部分的なケアなどがおすすめ。毎日の歯磨きは、自分ではきちんと磨けていると思っていても、実際にはプラーク（歯垢）や食べカスがまだまだ残ったままということが多くあります。
最近は、予防歯科に積極的に取り組む歯科医院も増えていますので、一度、自分の歯磨きのレベルやクセを知るために、ブラッシング指導や歯垢染色剤を使った磨き残し度チェックなどを受けてみましょう。虫歯予防だけではなく、知覚過敏や歯周病などの改善にもおすすめです。虫歯予防には、家庭でのケア、歯科医院での定期的なPMTCクリーニングと検診など、多角的なアプローチを心がけましょう。