歯科医院に行くときに注意すること
歯科検診や治療では、かかりつけの歯科医院に定期的に通院される方が多いでしょう。しかし、引っ越しや通勤前後の時間帯での通いやすさ、治療や対応に関する何かしらの不満があると、かかりつけ歯科医院を変えたいもの。このように、新しい歯科医院に行こうと思っているときに注意すべきことがあります。
治療途中で別の歯科医院に通うことを検討している場合は、もともと通っていた歯科医院から紹介状を書いてもらうことをおすすめします。これまでどんな治療をどんな目的で進めてきたのかがわかり、新しい歯科医院の先生が適切に治療できるからです。もし、紹介状がなかったら上手に引継ぎがされていないために、納得のいく治療ができなくなってしまいます。
また、近年は歯科医院で様々な治療方法が提供され、特にインプラントに対する興味や関心も高まっています。そして、何となく耳にした情報から、保険診療ではなく、自由診療での治療を望まれる患者さんもいらっしゃいます。しかし、自由診療では患者さんの意向と、実際の治療の進め方にミスマッチが起きてしまいがちです。そこで注意すべきなのが、焦って、歯科医師の話を十分に理解せずに自由診療を進めないことです。まずは保険診療で治療を進め、状況や希望などに合わせて自由診療も検討するとよいでしょう。
それから、久しぶりに通院しようと思っている場合の注意点です。様々な事情で、数年、長い方だと10年以上も歯科医院に通院していない方もいらっしゃいます。ひどい痛みや不具合を感じないから、忙しくて放置してしまっていた、歯科医院に対して苦手意識がある、など理由はいろいろあるでしょう。そんな中で、通院しようと決断し、行動しようとしているのはすばらしいことですから、歯科医へ素直に状況や症状などを伝えましょう。患者さんごとに適切なアドバイス、治療方法を考え、気持ちよく歯科医院に通ってもらえるように配慮します。
ここであげたいくつかの注意点を踏まえ、お口の健康のために適切な歯科医院通いを始めましょう。