歯周病の予防

歯周病菌は、ほとんどの人が持っているといっても過言ではありません。毎日の歯磨きなどのケアで歯周病を防ぐことができます。しかし、歯磨きや普段の口腔ケアで届かない歯周ポケットで菌が繁殖してしまうと歯周病になります。
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間の溝のことですが、通常健康な状態では2ミリほどの深さですが、この部分菌が繁殖することで炎症がおき、ひどくなるとこの溝がどんどん深くなります。溝が深くなれば歯ブラシが届かなくなってしまいます。
歯周病の恐ろしいところは、歯肉を破壊し歯を支える骨を溶かしてしまうことです。歯を支える骨が溶けてしまうので、歯を支えられなくなり抜けやすくなります。そうならないために、歯周病を予防することが大切です。
歯周病を予防するためにはどのようなことが必要なのでしょうか。口腔内に菌が繁殖しないためには、口腔内を常に清潔に保つ必要があります。これは、毎日の歯磨きはもちろん、歯間ブラシなどで歯石をつきにくくすることが重要です。歯磨きは長時間する必要はありませんが正しく磨かなければなんの意味もありません。歯磨き後にきちんと磨かれていたかチェックするとほとんどの人が正しく磨かれていなかったというテレビコマーシャルがありましたが、それくらい正しい歯磨きの仕方を実践できている人は少ないのです。
また歯ブラシの毛先が開いてしまっていると歯石の除去率は低くなりますので、1月に1度は歯ブラシを新しくしましょう。毎日の歯磨きや口腔ケアだけでは落とし切れない歯石もありますので、定期的に歯科医院での歯石クリーニングや定期検診をおすすめします。定期検診により、初期段階の歯周病を見つける事ができ、正しいブラッシング方法をお伝えすることができます。
また免疫力が落ちると口腔内に菌が繁殖しやすくなりますので、免疫力を整えるために、十分な睡眠や食生活、規則正しい生活をしっかり心がけましょう。