口腔外科と口臭対策
口腔外科で口臭対策ができるのをご存知でしょうか。口臭の原因は飲食やストレスなどさまざまですが、なかには重大な病気が隠されている場合があります。口臭の原因となる主な病気は、まず歯周病があげられるでしょう。歯周病が初期の場合、痛みもないことから自覚症状がない方がほとんどです。歯周病は静かに進行する病気のため、一見なんでもないようでもひっそりと症状は悪化しています。
歯を磨く際に血が出た経験がある方も多いのではないでしょうか。歯周病が進行するとその血に混じり、さらには膿が混じってくるようになります。そうなると口臭もよりひどいものになっていくでしょう。さらには虫歯も独特の口臭を放つ原因になります。歯垢が付着するとなかなか取れないため、虫歯ができると口臭の原因になります。小さな虫歯ではそれほど口臭は感じにくいかもしれませんが、神経まで進行すると強烈な匂いを発するようになります。
そのようなとき、口腔外科で口臭対策が必要になります。口腔外科では口内の病気によって引き起こされる、病的口臭の検査及び診断を受けることが可能です。虫歯や歯周病、舌苔の検査など詳しく調査することで、口臭の原因を特定・治療することができるのです。口臭の原因が虫歯で、神経まで虫歯が進行してしまっている場合は歯の根っこの治療が必要なため、完治まで1ヶ月以上かかる場合があります。
また歯周病の治療では、口臭を引き起こす歯垢や歯石の除去を行ないます。歯茎から膿が出ているような重度の歯周病の場合、抗菌薬を処方し完治まで半年程度かかる場合があります。このように日頃から歯磨きを徹底していないと、症状はより重くなり、完治まで時間がかかってしまう場合がほとんどです。これほどでなくても口臭で悩んでいるという方は、まずご自宅での歯磨きなどのケアを徹底し、それでも「口臭が軽減されない」という場合は、専門医がいる口腔外科で診てもらうことをおすすめします。