インプラントのトラブルについて

今回はインプラント治療を行なうにあたって、考えられるトラブルについてお話していきたいと思います。
インプラント治療は、失われた歯の機能を取り戻す際に用いられる治療のひとつですが、他の治療法と違って健康的な歯への負担が少なく、より自然に咀嚼機能を取り戻すことができる利点があります。しかしながら、インプラント治療におけるトラブルもあげられるので、治療後に後悔しないためにもどのようなトラブルが考えられるのか、また何が原因なのかを前もって理解したうえで、インプラント治療を安心して進めていただければと思います。
まずは、事前に考えられるトラブルについてご説明いたします。考えられるトラブルとしては、主にインプラント治療後の違和感や不快感、人工歯やインプラント本体の脱落、インプラント周囲炎などがあげられます。これらの症状について詳しく見ていきましょう。
まずインプラント治療後の違和感や不快感についてですが、原因としては手術時に口内が傷ついてしまっていたり、インプラントを埋め込む位置や深さが適切でないことが考えられます。埋め込む位置や深さに関しては、事前検査や治療前計画などで患者さまの骨の状態をしっかりと把握する必要があるので、事前検査を入念に的確に行なうことが大切になります。これらのトラブルは未然に防ぐことができるので、信頼できる歯科医師のもとで治療計画を立てましょう。
続いて人工歯やインプラント本体の脱落についてですが、様々な原因が考えられるなかでも、インプラントに過度な力がかかってしまったりインプラント周囲炎などの感染症が原因としてあげられます。インプラントを埋め込んでからは普通に食事ができますが、アゴの骨とインプラントが結合するまでの間に、インプラントに過度な力がかかってしまうと、人工歯が脱落してしまったり欠けてしまったりすることがあるので注意が必要です。インプラント周囲炎については、定期的なメンテナンスを行なうことで防ぐことができるので、治療後もしっかりとメンテナンスを受診することが大切です。
以上、インプラント治療のトラブルについてお話していきましたが、治療前や治療後に少しでも不安なことがあれば、トラブルをなくすためにもすぐに歯科医師へ相談するようにしましょう。