インプラント治療の術前検査
インプラント治療を最適に行なうためには、術前検査がとても重要になります。治療後にインプラントが抜けてしまったりグラついてしまうなどの原因として、術前検査や事前準備不足が考えられるからです。とは言っても、術前検査では一体どのような検査が行なわれるのでしょうか。具体的な術前検査について見ていきましょう。
まずは、インプラント治療の大まかな流れについて説明します。患者さまによって異なりますが、インプラント治療の期間は3カ月~2年となっています。術前に事前検査を実施した後、インプラント治療を受けられると判断されれば治療が始まります。術後もメンテナンスとして通院が必要になるので、治療成功のためにも事前にしっかりと検査を受けましょう。
続いて、術前検査の内容と大まかな流れについて説明します。術前検査では口の中の状態やアゴの骨の状態の他に、糖尿病等の全身の状態も含めて検査を実施し、患者さまの骨質や身体状況を把握したうえでインプラント治療が適切であるかを判断します。
術前検査の項目としては、持病や服用中の薬についての問診、口の中の検査としてレントゲン撮影や立体的な画像撮影ができるCT検査が行なわれます。また患者さまの健康状態によっては免疫力や血液疾患の確認として血液検査を行なう場合があります。術前検査でむし歯や歯周病が見つかった場合には、これらの治療を先に行なってからインプラントを埋め込む手術が行なわれます。他にも、重度の腎疾患がある場合には尿検査を行なったり、問診で検査が必要なアレルギー症状がある場合にはアレルギー検査も行なわれます。
インプラントでは、比較的アレルギーが出にくいとされている「チタン」を使用しますが、金属アレルギーの不安がある方は治療前にアレルギー検査を受診しましょう。
以上がインプラント治療の術前検査の大まかな内容になります。患者さまによって検査内容も異なりますが、これらの術前検査のデータをもとに、患者さまとインプラント治療の計画を立てていきます。