インプラント周囲炎とは
インプラント治療時に、インプラント周囲炎になってしまう可能性があります。「インプラント周囲炎」とはどんな時に起こるのでしょう。今回は、インプラント治療時に起きるかも知れない「インプラント周囲炎」について解説しましょう。インプラント周囲炎は、インプラントの周囲が歯周病に感染した状態であり、インプラントの表面に付着したプラーク(歯垢)が原因で起こります。
症状としては、「①インプラント周囲粘膜炎⇒②軽度インプラント周囲炎⇒③中等度インプラント周囲炎⇒④重度インプラント周囲炎」と、4段階の進行状態があります。中等度インプラント周囲炎および、重度インプラント周囲炎になると、インプラント本体が埋め込まれている、あごの骨までも炎症を起こしてしまうので、インプラントを取り外さないとなりません。
もしも、インプラント周囲炎にり患すると、インプラントは細菌によって引き起こされる炎症への抵抗力が弱いので、進行速度が早くなります。自覚症状があまりないので、気がついた時には既に中等度以上に進行しているケースがあるので要注意です。また、インプラント周囲炎は、日常のブラッシングがキチンとできていなかったり、メンテナンスを怠っていたりする場合によく起こります。
そのため、日常のブラッシングだけでなく、歯科医院による定期的なメンテナンスを受け、口の中全体やインプラントの周囲をキレイにしておく必要があります。さらに、糖尿病やスモーカーの方は、インプラント周囲炎にり患する確率が高くなるという報告もありますのでご注意ください。インプラント周囲炎は、歯周病と同じ細菌感染の一種です。細菌が大量に繁殖すると、口の中全体にトラブルが拡散されるので、その影響は重大です。
また、既にインプラントがぐらついている場合は、かみ合わせが悪くなっているので、他の歯への負担がかかり大きなトラブルになる可能性もあります。結果的に、インプラント周囲炎を防ぐには、セルフケアだけでなく歯科医院に通って、メンテナンスを定期的に行なうことが大切となります。そのためにも、通いやすい歯科医院でインプラント治療を行なうことをおススメします。インプラント治療自体も、数ヶ月の期間を要しますが、メンテナンスは数十年と長いケアが必要ですから、信頼でき、通院しやすい歯科医院がベストなのは言うまでもありません。