小児矯正歯科のメリット
大人になってからじわじわと実感することが多いのが、歯並びの悪さによる虫歯のできやすさ、上下の歯の噛み合わせの悪さによる奥歯のすり減りなどに代表されるお口のトラブルです。歯科矯正の重要性が欧米諸国と比較するとそこまで広く知られていなかった日本では、がたつきのある歯並びや大きさがちぐはぐな歯が、子どもの頃からずっとコンプレックスになっているという方も意外と多いかもしれません。
大人になってから歯科矯正に取り組むことはもちろん可能ですが、小児矯正とは違い多くの時間や費用がかかってしまいがちです。しかし、子どものうちから小児矯正に取り組むことで、治療期間や治療の際に発生する痛みを最小限におさえることができるだけではなく、舌を正しく使えるようになったり、飲食物を飲み込む機能が向上したり、口呼吸による弊害を防いだりと、お口や咽喉部の機能向上などにもつながります。
もちろん、小児矯正には、一般に広く知られているような、虫歯のない健康な歯が保ちやすくなる、噛み合わせが原因となる数々のトラブルが予防できる、顎の成長を正常に促すことで顔のバランスを整えることができるなどのさまざまなメリットもありますので、小児矯正への的確なアプローチがどれほど大切かというのがおわかりいただけるのではないでしょうか。
また、お口のなかの状態が思わぬことの原因となっていることも多々あります。例えば、小学生になってもある種の発音がむずかしく感じる、咀嚼がうまくできないときがあるなどの悩みを抱えている子どもは、歯並びや噛み合わせが原因になっていることも考えられます。いわば、歯や顎の健康は一生ものです。歯並びが悪い、顎の形が悪いといったコンプレックスを小児矯正で改善することで、自然と毎日の生活のなかに笑顔が増えて、明るく前向きな考え方が生まれるようになったという声もよく耳にします。ぜひこの機会に、小児矯正のメリットを親子で考えてみてください。